供花は故人に供える御花で死者の霊を慰め、祭壇・会場を飾る意味があります。遺族や親族、故人と親しかった人などが贈り、遠方で参列できない人が贈ることがあります。香典辞退の葬儀の場合には、代わりに供花を贈ることもあります。贈り方は、一般的は宗教や地域の風習の違いがるため葬儀を担当している葬儀社に依頼します。親族の場合には喪家が注文を取りまとめることが多く、訃報の連絡を受けたときに注文するまたは葬儀社に直接依頼します。
ただし喪家は通夜前は大変慌ただしく供花などの相談は担当の葬儀社にすることがマナーになります。供花を葬儀社に直接手配することがよく、祭壇に統一感が出て見た目がよくなり、地域や宗派によって違いがあります。独自で手配をするとせっかく供花を贈っても祭壇に飾られない場合もあります。葬儀社の会館の場合には他社の生け花店からの供花の持ち込みを断られることがあるため注意が必要です。
葬儀や告別式の会場に供花や供物を贈られた場合にはできる限り早い時期にお礼の気持ちを伝えます。香典もいただいている場合には香典返しを合わせて行います。供花や供物をいただいている場合にはお礼状を添えてお礼の品を贈ります。お返しの相場は値段は供花や供物の金額の半額から1/3程度で、縁起を担いで、お茶やお菓子、石鹸などの消えものやタオル・ハンカチといった実用品がよく利用されます。供花や供物とは別に香典をいただいている場合も供花や供物と香典の合計金額の半額から1/3程度を贈ります。